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業務用のバーコードプリンターやラベル製造販売しているサトーホールディングス株式会社。日本のみならず、海外を合わせると約5,000人の社員が在籍するグループ企業です。

人財開発部HRBPの課長・キャリアコンサルタントを務める竹中アキさんは、「個の幸せの集合体が良い組織だと思っている」と語るほど、社員一人ひとりのコンディション変化を見極めることに尽力されています。

2018年2月から「Geppo(ゲッポウ)」を一部社員に導入。Geppoの運用がにどのような影響を与え、組織にどのような変化をもたらしたのか、サトーホルディングス株式会社の取り組みについて話を伺いました。

「Geppo(ゲッポウ)」を導入して、社員一人ひとりのことをもっと知りたかった

DSC05087サトーホルディングス株式会社 
人財開発部HRBP 課長・キャリアコンサルタント 竹中アキさん

 ーー御社の事業内容を教えてください。

弊社はバーコードやICタグのプリンターやラベルの製造販売をしているメーカーです。機械の販売や運用提案もしています。グループ全体の規模としては、全世界で約5,000人。大きく分けると、日本に2,000人、海外に3,000人の社員がいます。

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――「Geppo(ゲッポウ)」導入の目的は何だったのでしょうか?

人事として、私は“個”にもっと向き合っていきたいと考えています。社員一人ひとりを輝かせたい、社員一人ひとりが幸せになってほしい。個の幸せの集合体が良い組織だと思っているので、会社の課題を解決したいというよりは、まずは一人ひとりがどういう状態になっているのかを知りたかったです

とあるセミナーでGeppoの存在を知り、活用できるのではと考え、導入を決めました。

 

キャリアコンサルタントを雇用して展開する「Geppo面談」

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ーーGeppo導入後、どのような反応がありましたか?

Geppoを導入してから1年弱の期間、社員から貴重な意見をいくつかいただきました。

普段から体調やパフォーマンスなどコンディションが悪社員コメント欄は注意深く見るようにしていますが、現場のコミュニケーション不足の悩み自身のキャリアについてなど様々なが寄せられます。

給料の査定に関する質問などもあり、時間をかけずに回答できるようなコメントは担当者に共有して、すぐ対応するようにしています。

 

 ーーGeppoのコメントを重視されているのですね。他にはどのような変化がありましたか?

Geppoのスコアを基に話をする「Geppo面談」というものを始めたのですが、以前行っていた面談より社員がよく話してくれるようになりました。特に、Geppoによくコメントを書き込んでくれる社員はよく喋ってくれるんですよ(笑)。

 

――Geppo面談は対象者全員に行っているのでしょうか?

これまでは人事社員面談を実施していましたGeppoに限らず面談範囲を広げていくためにキャリアコンサルタントを雇用し、対応していますGeppo面談が予想以上に好評だったので今後も継続していくつもりです。

 

――人事ではなくキャリアコンサルタントがGeppo面談を行う理由は?

面談対応の量の課題もありますが、人事が直接面談をすると、言いづらいことがあるかもしれません。「これを話したら人事評価に影響するかも…?」と思い、遠慮してしまう人もいるでしょう。ちょっと距離を置いた状態の方が日頃感じていることを話しやすいと思ったからです。

 

――ちなみに、Geppo回答者となる従業員の上司の方はどう感じられているのでしょうか?

エスカレーションが必要な場合は現場の管理者にGeppo面談のフィードバックをすることもありますが、「自分が見ている組織のことはある程度わかっているつもりだったけど、みんな思ったより色々なことを考えているんだね」と言っていました。

 

――社員の声がコメントという形で具体的に出てくるGeppoならではですね。

 「自分の組織のことはよくわかっている」と思う管理者ほど危険な場合があります

GeppoGeppo面談を通じて、社員は自分の考えを伝えやすくなり、管理者今まで発見できなかった組織の問題点を見つけられるようになりました。

定期的に組織の状態を把握できるので、全体的に評判はいいですよ。

 

――今後Geppoで取り組みたいことはありますか?

コメント機能は活用できているので、Geppoのメインであるコンディションチェック機能ですね。例えば、社員がコンディションをチェックするだけではなく、上司が社員のコンディションもチェックする。上司が部下に対してこの人は晴れ、この人は雨みたいな感じ。その差異を見たいです。

それができると、上司が問題ないと思っているのに、部下は大雨だったみたいなことが起きるわけです。

心配性の上司は、「この人は曇りかな…?」と気にかける。管理者としては、心配性なぐらいがちょうど良いかもしれません。しっかり部下のことを考えている上司ほど、そういうタイプが多い。上司の評価と部下の評価に差があると、退職や休職につながります。Geppoのコンディションチェック機能を使えば、防止できる退職や休職があるかもしれません。

 

――最後に、Geppo導入後の1年間で組織にどのような変化があったのかを教えてください。

リスクの早期発見とGeppo面談です。

特にGeppo面談は管理から好評で、「Geppo面談を実施します」と言うと、協力的ですぐに動いてくれる。管理者にとって、社員がコメントで声を上げているから、それをしっかり受け止めたいという気持ちがあ以前は見えなかった問題点見える考えていることを管理者うまく伝えられなかった社員がGeppoを通じて、コメントを書いてくれることを前向きに捉えてもらっています

また、Geppo導入の目的である「社員一人ひとりのことを知る」は実現できていると思います。今後は退職・休職率を下げるなど、会社としての課題を目標に設定し、解決していきたいですね。

 

図1-6